離婚で裁判をする際に注意をすること
世の中、毎日のようになにかしらの裁判が行われています。両者の意見のどちらが正当で、どちらが間違っているのかなどを判断するのが裁判です。
法治国家である以上、裁判は必ず必要な手段であり、裁判をするしか解決をする手段が無いという事例も数多くあります。
しかし時として裁判は非情な判決を下すことがあり、正しい方の意見が覆させられてしまうケースもあります。
そして裁判を起こしての離婚というのは、離婚したい人にとりましては、最もベストな方法といえるのかもしれません。
しかしその反面で、日常的に裁判に関わったことの経験が少ない人達からすれば、いろいろと面倒なこともあり、困惑してしまうこともあるでしょう。
ですので、裁判を起こして離婚を成立させたいと考えているのでしたら、事前に気をつけるポイントを覚えておく必要があります。
まず最も注意するべきこととしまして、費用と時間が必要になってくるということです。
裁判では、弁護士に依頼することになりますので、弁護士への依頼料としての費用も必要となってきます。
離婚請求に関しましては、離婚したい人である原告のみが行うことが出来ます。
この原告というのは、訴える側の人のことであり、訴えられる側の方は被告と呼んでいます。裁判を起こすというのは、被告からは行うことが出来なくなっています。
そして必要費用に関してですが、訴訟費用に該当している訴状に貼付する印紙代がまず必要となってきます。この印紙代の額については、請求をする慰謝料の金額によって変動することとなり、額が大きくなればなるほど印紙代も高額になってきます。
冷静になって裁判に挑む
離婚の裁判をする際には、事前に弁護士と慰謝料の金額についてきちんと話し合っておくことが大切です。訴訟費用の負担というのは、弁護士依頼料を除いて、全て敗訴者が負担することになります。
ちなみに離婚したい人が裁判を起こしたケースでは、本人尋問から始まり、証人尋問、証拠品となる書類を検証しながら立証をしていくことになりますが、この段階では常に冷静でいることが大切です。
裁判の最中に冷静さを失ってしまい、被告を軽蔑するような言葉を発してしまうと、原告者の人格に欠陥が認められると判断されてしまい、判決に大きく影響を与えてしまいます。
また法律違反や証言などに嘘や偽りが生じてしまうと、後々不利になるだけではなく偽証罪で罰せられることもあるので注意しましょう。